繰り返しの1年

何を学んできたのか?

 

緊急事態宣言も既に、掛け声みたいになっていまい、狼少年のようになっていないでしょうか?

 

2020年3月から4月に流行した状況を2021年でも反復しております。

 

変異型だけが原因でしょうか?

 

多分、違うでしょう、そして、変異型であったなら、イギリスの対策を単に眺めていただけなんでしょうか?イスラエルの状況を知らないはずはありません。

ワクチン接種率と新規感染者の数の関係は明解です。接種率が上がれば、感染者、重症者は減っています。

 

2月に感染を減らしている間に、また、この1年間に学ぶことはあったはずです。

飲食店の時短だけで良いのですか?緩めて締めての繰り返しで、徐々に状況は悪化していませんか?

 

出口戦略は、COVID-19において、以前より言っているように、発症前に感染させ、軽症例も感染させる感染症であることから、「集団免疫」しかありません。

 

感染者を0にできなかった時点で、クラスター対策ではもはや不十分。

 

この1年でワクチン開発および国内生産ができなかったのはなぜなんでしょうか?

 

まだ、国内承認は1社のみです。少なくともファイザー社と同じRNAワクチンであるモデルナ社はまだ未承認です。(2021年4月14日現在)

ワクチンのものがなければ、接種できません。

 

ウイルスは生物ではなく、何も考えておりません。擬人化しても無駄です。

今回に限らず、未知のウイルスが出てくることがこれからもあります。

 

感染免疫、アレルギーを専門にしている私としては、この国のワクチン行政は脆弱です。今あるワクチンでも安定供給が問題になっております。

 

きっと、一度、嵐が過ぎると、何もなかったような行政、政治で大丈夫?

 

そして、報道だけ見ていると、専門家会議にかける前に既に政治判断されているのですが、順序は逆のような気がします。

 

とにかく、一刻も早いワクチン接種を。海外任せのワクチンで本当にこの国を守ることができるのですか?海外の良いワクチンはありますが、いざというときに、日本に入ってきますか?この有事にこそ、安全性は重要とはいえ、承認に時間がかかっていて、ワクチン供給ができなくなることはないのでしょうか?

 

ワクチンの副反応は予想できる部分が多いのですが、COVID-19に感染したら、その人の重症度は予想できません。急に悪化することがあるのです。

「警戒している」と言われても… 

何を警戒しているのだろうか?

 

警戒するだけなら誰でもできます。警戒し、次に何をするのかを考えておかないと、

どうも対応が1週間ずれているようです。

 

COVID-19感染症は、既に変異株による流行で、感染力は強くなっている。

 

既に感染拡大に入っている。

 

法律改正したとはいえ、緊急事態宣言ではなく、ステージ3相当の対応で大丈夫でしょうか?

 

イギリスでの状況から何かを学ぶことがあったはずなんですが、どうしていつもこの国の政治は対岸の火事程度の危機意識しか無いのでしょうか?

イギリスはロックダウンよりはワクチン効果で減っているのです。

 

以前から、このコロナワクチン感染症のゴールが見えるのは、今の時点では、ワクチンしかありません。

 

変異株の検査を増やすよりもワクチンの確保です。それは、国内生産を含めて速やかに動くべきでしょう。医療現場は、感染症の治療に加えて、他の疾患もありますので、大変です。

 

日本で承認されたワクチンはファイザー社のみで、国内生産の目処も立っていない。

 

ワクチンをしたくてもワクチンが1社でとても足りません。

 

B型肝炎、子宮頚がんワクチン、肺炎球菌ワクチン、Hibワクチンとこの10年で日本で使用されるようになったワクチンの殆どは海外で開発され、使用されたものばかりです。

 

ワクチンに対する研究はかなりの後進国になっています。これは、1年程度の結果のみを求めてきた結果と言えます。

 

ウイルスは生物ではありません。人の都合よくなってくれません。つまり、ウイルスにはオリンピックもなければ、生物でないので生存するという意識もありません。ウイルスの立場になって考えても、対策はできません。

 

ウイルスに対応する人の立場になることです。

 

このままでは、診たくても診れない、コロナウイルス感染でもなくてもかかる医療機関がなくなります。

 

しかも日本での抗体保有率は少ないため、第1波、第2波、第3波、第4波と徐々に新規感染者が増えているような気はしませんか?

 

 

COVID-19の対応の難しさとSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

 

感染対策は個人でできることもありますが、個人でできないこともあります。

人の社会は人のつながりと分業が必要で、絶対に感染しない方法は、無菌な環境で、自給自足するしかありませんが、そのような環境は地球内はありません。生物である以上、腸内細菌も含めて、生物相互依存ですので。

 

ウイルスは変異する

 

残念ながら今の流行状況は、いわゆる変異株による流行が起こっているのではないかというのは、多くの人が感じているかと思います。水際対策の遅れがあったという結果論的な問題があっても、日本国内で変異する可能性はあるわけですから、変異株に対する対策を考えておく必要があるかと思われます。

 

感染対策は

 

基本的には、起こった事案に対策することになるかと思いますが、起こってくるであろう事案に対して、想定しておくことが危機管理の重要なポイントになります。

 

さて、緊急事態宣言によって減らしている間に、次の対策を考えていたのかは、おそらく皆さんが疑問にもつのは当たり前かもしれません。

 

何かを判断するときには、その根拠が必要ですが、今の政治の判断はその根拠は何でしょうか?

 

ただ、多くの方が、日本、何をやっているだろうと思っているのではないでしょうか?

 

以前、COVID-19の収束には、集団免疫が重要と書かせていただきました。

 

集団免疫には、ワクチンと自然感染しかありません。日本で新しく導入されているワクチンも多くは、ほとんどが海外からのワクチンです。

Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、子宮頚がんワクチン…

そして、新型コロナウイルスワクチン

 

基礎研究もそうですし、結果がすぐに出ない研究になかなか資金は集まりません。

 

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)について日本は遅れています。

 

子宮頚がんワクチンの接種率の低下は、10年後に子宮頚がんの有病率を上げることになりかねません。風疹は、等しくワクチンをしなかったために、成人の男性に発症する状況が今起こっています。B型肝炎も定期接種化に遅れているので、有病率を減らすにはまだ時間がかかりそうです。

 

すぐに結果を求める意識を変えないといけないかもしれません。

 

今となっては、ワクチンの遅れ、様々な対応の遅れが目立つかと思いますが、今からできることもある気がします。

 

判断するには、その判断材料を明確し、前に進む意識改革が必要です。

 

何だが、COVID-19の対応に対して、打つ手がないのか、打つ手があるのでう打たないのか…。

 

きっと政治家の思考って、選挙で勝てば、禊は終わった、投票率が低くても、過半数を取れば、信任を得たという発想しかないので、長期的判断、良い結果の中にも反省点ということができないのかもしれません。

 

 

 

COVID-19が終息するには

COVID-19 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は止まりません。理由は、発症2日前から感染させてしまうこと、無症状の人がいることで、知らずに感染拡大しているためになかなか感染拡大を止めるのは難しいということになります。また、コロナウイルスは冬場に流行しやすいのもあります。

 

人から人へ飛沫、エアゾル感染、ウイルスの付着したものを触って口、鼻、目を触ることによって起こる接触感染ですので、人と人との接触を減らすことが重要になります。接触感染もありますので、すべてのもの、すべての人がウイルスを持っていると判断して行動しないと感染を防ぐことは難しいということになります。

しかし、現実的には感染を0にするのは難しいと思われます。ほとんどの人がマスクをし、手を洗って頑張っているのですが、ここまで感染者が増えると誰もがかかり、誰かも感染させる危険性があることになります。

 

結果論ですが、まだ感染数が少ない時期に、人の移動を少なくするために、緊急事態宣言、Go toの中止に効果が期待できるものの、ここまで来れば、その効果も中途半端な緊急事態宣言では厳しいかなと思います。

 

我々は2週間前の先を見て行動する必要があります。つまり、緊急事態宣言、Go toの中止の効果は2週間後です。つまり、1週間程度はまだ新規感染者は増えることになります。新規感染者者、陽性率、病床使用率など多くの指標を作っておきながら、その状況判断ができていません。先延ばした結果が今かもしれません。

 

本題のCOVID-19の終息するには、無症状での感染力がある状態であれば、集団免疫しかありません。

 

集団免疫の方法は2つです。

自然に免疫がつけるか、ワクチンによって免疫をつけるかです。

 

まだ、感染を予防するほど罹患しているわけではない状況(現在、日本では罹患者は0.2%)であれば、ワクチン接種になります。

 

集団自然免疫は過去の歴史で繰り返してきたことです。ペスト、結核、インフルエンザ天然痘などで、当然そこにはある程度の犠牲を伴うことになります。

一方、天然痘はワクチンによって撲滅しました。

 

すると、ワクチンによる集団免疫を待つしかありません。

 

ワクチンですべて解決するかといえば、…否ということになります。

 

インフルエンザはどうでしょうか?ワクチンも治療薬もあるのに、撲滅できません。

 

つまり、COVID-19はSARSのように終息するのではなく、収束し、インフルエンザのように毎年変異しながら流行し、ワクチンで重症化を防ぎつつ、風邪ウイルスの1つになっていくと思われます。やはり2年程度はかかりそうです。昨年に緊急事態宣言で減らして、関東は0にならないまま解除していますし、何だが長引くようになってきているかもしれません。

 

ワクチンが日本で可能になりつつありますが、まだ、日本にワクチンそのものはなく、誰がどうようにどのような形で接種していくかも決まっていないようです。

 

やはり、この政治スピードでは、まだまだ終息は難しい…収束すら見えない…。

 

日本のワクチンはどうなったの?

最後にワクチンの副作用ばかり報道していると、子宮頚がんワクチンの二の舞になります。今、ワクチンをしている諸外国は減っている子宮頚がんが日本では増えています。

Go To キャンペーンの一時停止について

Go To キャンペーンについては、そもそも感染が落ち着いたら実施の予定だったはずです。

 

一時的な企画の場合には、何かを始めた時に、何を持って中止するのか、本来なら予め決めておくことが肝心です。

 

つまり、場当たり的なことでは、混乱を招くことになります。

 

 

また、折角決めていたい指標で感染拡大の可能性があるという時点で判断しないと、感染拡大は広がってしまいます。これが、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染制御の難しさで、今の判断の結果が2週間後です。

 

もちろん、未来を完全に予想するのは難しいものの、リスクマネジメントはできるはずです。

 

この国のリスクマネジメントはどうでしょうか?

 

Go To キャンペーンに関係なく、新型コロナウイルス感染症COVID-19は増えています。それは、すでに市中感染になっており、すべての人が感染する、させる局面にあることを示しております。これは、医療機関においても、どこでも感染拡大局面にあります。

新型コロナウイルス感染症COVID-19は、発症2日前から感染させること、発症後1週間以内は感染させることを考えると、今対策しても10日程度はずれてしまいます。

 

つまり、年末年始の効果は1月下旬になると言えます。

 

Go To キャンペーンがなくても旅行に行く人は行くでしょう。

つまり、Go To キャンペーンは経済心理の要素が大きいと言えます。人同士の接触を避けて勝負の3週間ですと言っている一方で、Go To キャンペーンが動いているとどうでしょうか?危機感は伝わりにくいかもしれません。

 

新型コロナウイルス感染症COVID-19は2週間先を今判断する難しさがあるので、逆にいえば、早めの対応が望ましいと言えます。

 

 

 

 

 

 

Go To Hospital with Coronavirusにならないように

医療の現場では、患者さん一人一人に向き合っています。そして、新型コロナウイルス感染症だけが病気ではありません。医療機関では、新型コロナウイルス感染症以前にも常に感染症感染症以外の病気が混在する環境です。その中、院内感染を防ぐ努力は非常に大変で、特に、インフルエンザやコロナウイルスなどの呼吸器感染症を0にするのは現実的には厳しい状況です。

 

軽症、無症状であれば、誰もがウイルスを持っている可能性があります。現在のコロナウイルスは、発症前後に感染力が強いために、発症前にも感染拡大させる可能性があります。

 

残念ながら人がコロナウイルスを運んでいる現実があり、緊急事態宣言で感染者が減ったことで、その証明がされました。

 

生きるために経済を動かすことになり、人を動かすことになるのも当然だと思いますが、疑問点は、感染者が0になる前に、緊急事態宣言を解除したことが結果的に気になるところです。さらに、Go To キャンペーンをするなら、なぜしっかりとした対策と早期対応ができなかったのか疑問に残ります。感染者が減った時点では、クラスター(集団発生)対策が重要でなり、集団発生した場所で濃厚接触者の調査とその施設の閉鎖、一部閉鎖が望ましいことになります。

 

以上を踏まえて、経済を動かすつもりであったのであれば、感染者を増やさないための対策をしないといけないのですが、できていたのでしょうか?

報道の情報しかないので、判断が難しいのですが、

医療機関、ジム、シアター、ライブハウスについては施設名が公表されているのに、夜の街関連は、東京都以外では公表されているようですが、東京都では施設名が公表されていないのはなぜ?

②自粛やアラートなどの基準を作成し、増加傾向になったときにそれを見直したのは、なぜ?

③緊急事態宣言で感染者が減少し、もう少しで0に近いところまで来ていたのに、解除したのはなぜ?

④7月からの感染拡大は4月の状況とは異なる根拠は何?

⑤医療体制は本当に逼迫しない?新型コロナウイルス感染症対応すればするだけ厳しい状況になるのはなぜ?

⑥With コロナウイルスと隔離、封じ込め対策では矛盾しない?

 

この世の中で、医療において絶対大丈夫というのは難しい中、この国、本当に大丈夫?

上記の疑問は、現場だけでは解決しない問題です。

新型コロナウイルス感染症のシナリオ

2019年12月末に報告されてから、全世界に拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で何だがすっきりしないのはなぜなんでしょうか?

 

医学的根拠以外の思惑が交錯しているためではないでしょうか?

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状は軽症、無症状から重症肺炎を起こし、重症肺炎を起こすと致死的になることがある。

感染力は、飛沫感染および接触感染で、2-3人に感染を拡大すること、軽症者からも感染すること、多くの感染者を起こす人がいる。

ワクチンも治療方法もない。

 

遺伝子検査は、陽性であれば診断できるが、陰性でも可能性は否定できない。

 

感染予防には、基本的は感染予防

手洗いが重要である。

濃厚接触を避ける。

症状のあるときには咳エチケット

 

学校一斉休校は有効か?

ある程度の効果があるとしても、他の濃厚接触がそのままでは効果は限定的。

 

どのように終息するのか

おそらく、ほとんどの人類がこのウイルスに対する抗体をもつと終息する。

世界的に拡大し、沈静化されても人の動きで再流行する可能性があるために、ワクチン開発が早いか、罹患して抗体をもつのが早いかであり、ほとんどの人が抗体を持つには2-3年はかかると推定される。それ以上かもしれません。

そもそもコロナウイルスだけでなく、インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスに対しても未だに効果のある方法がありません。

 

麻疹、風疹、ムンプス、水疱瘡に対する有効な手段がありながら、流行が散発しています。

 

日本だけでなく今や世界的流行を考えた上での考慮していく必要がある。

 

2-3年も続くと、経済は破綻してしまいます。

 

感染予防として推奨しているマスクもアルコールも品不足になっています。