国語に作者の意図を問う問題は辞めよう!

大江健三郎ら自著がテストに使われることに反論・拒否の例も

http://www.news-postseven.com/archives/20150128_299778.html

 

要約:国語の入試問題での自身の作品の使われ方に反論したり、試験問題の採用自体を拒否する作家がいるそうです。

 

■国語の試験に文学的作品の出題に反対

国語の問題で、作者の意図はと問う問題があるかと思います。私は、どうも素直でないのか、「作者の意図は作者に聞くのが一番」と考えているせいなのか、こうした問題は苦手です。実際、入試で国語を苦手としており、私は共通一次世代で、2次に国語なしの受験でしたが、今でいうセンター試験(当時は共通一次)の国語は200点満点で140点しか取れませんでした。全体で80点の失点の中で、国語だけで60点失点しました。

漢字や文法、古文の現代訳、漢文の訳など、回答がほぼ決まっている問題はいいと思います。

答えが1つと決まっている問題は試験問題でもいいかもしれません。

 

■試験問題作成時に

試験問題の漏えいを防ぐ意味では、事前に作者に解答を聞いているとは思いません。世に出た作品は、読者個人がどう感じるかは、それは自由だと思います。しかし、入試問題となると別ではないでしょうか?もしかしたら、作者が満点取れるのでしょうか?

これは、歌手が自分の持ち歌で、カラオケ採点で満点が取れないのと同じではないでしょうか?

 

■自分も本を書く身になって判ること

自分の書いた意図と異なる解釈をされる可能性があることを心配します。特に、私は、ノンフィクションで医学的な啓蒙的な本を書きましたので、できるだけ真実に近い事実を書くように努めました。小説や随筆になれば、読者の反応を考えながら書くでしょうから、入試問題のために書いているわけではないと思います。

 

■私が考える国語の問題

敬語の使い方、文法、漢字など、答えが1つであるものであるべきでしょう。もし、作者の意図を問う問題を出すなら、入試用の問題を出すべきでしょう。また、作家の作品を使うなら、本文の一部を空白して、選ぶ問題などにすべきではないかと思います。入試は事前に漏れては困ることから、作家に事前に許可も取れないでしょうから、やはり、馴染まないと思います。

 

基本的には、国語の問題で、作者の意図を問う問題は廃止すべきと思っています。