隗(かい)より始めよ

中国の戦国時代に、燕という国がありました。隣に斉という大国があり、この大国の力に押されていました。燕の王は、郭隗(かくかい)に賢者を集める方法を尋ねました。郭隗は、まずは私を厚遇してくださいと言い、私のようなあまり優秀でないものでも優遇されると知ると、優秀な人が集まってきますと。

その言葉通りすると、斉という国をほとんど無くなるぐらいまでに戦いに勝った楽毅と呼ばれる優秀な人が燕に来ることができました。

このことから、まずは身近なことから始めよということから、転じて、まずは自分から始めよという意味になっています。

 

自分が言い出したことをまずは自ら実行に移すことで、人への行動を促すことができます。

 

いくら立派なことを言っていても、自らの行動を常に照らし合わせて、自分の言に背かぬような行動をしたいものです。有言実行は難しいものの、手本を示すことも大切です。

 

この中国戦国時代、王に仕えた優秀な人材も、王が変わると、変わってしまうために、なかなか強い国が現れませんでした。戦国時代を統一した秦は、商鞅の新法を採用し、王が変わったときに、商鞅は処刑されましたが、新法だけが残っていき、強国になりました。継続、持続可能なビジネススタイルは難しいものです。