桃李言わざれども下自ずから蹊を成す

 この諺は、司馬遷史記の李将軍伝にある「桃李不言下自成蹊」から来ております。

 

桃(モモ)や李(スモモ)は何も言葉を出していないが、美しい花が咲き、美味しい実が実ることから、その魅力にひかれて多くの人々が集まってきて、おのずと、その桃や李の木の下に自然と道ができることを言います。

道ができることで、さらに人が集まってきます。

 

例えると、魅力的な職場では自ら宣伝しなくても、多くの人材が集まると言えます。

 

美しい花は、見ればわかりますが、実はどうでしょう?

 

実が美味しいかどうかは食べてみないと判らないかもしれません。

しかし、実際に食べた人が、自ら宣伝しなくても、評判を広げてくれるわけです。

 

名実ともに評判が良ければ、辺鄙なところででも人が集まってきます。

 

自然に桃李(とうり)になることができればよいのですが、なかなか難しい時には、良い土壌や水、肥料で桃李を育てることも可能です。

 

仕事でいれば、環境と教育が大事になってきます。

 

桃李を育てるだけでなく、自ら桃李になることも可能です。そのためには努力も意識改革も必要かもしれません。