受け継ぐ
前回を話題にしましたが、多くの弟子を輩出した孔子の著書「論語」に、「五十にして天命を知る」とあります。
孔子自身は74歳で亡くなりましたが、当時(紀元前)にしては長寿でした。
50歳は、一世代30年とし、成年を20歳とすれば、丁度、子に受け継ぐことを意識する年齢かも知れない。
子は、実子だけでなく、社会の子どもたちであり、次世代へ引き継ぐことを考えないといけないのかもしれない。
仮に、現在の平均寿命まで生きたとして、80歳。
50歳は、既に、マラソンでいえば、折り返し点を過ぎてしまった。
今までは、自分ができることを増やしてくればよかったかもしれない。
これから、自分のしたことで良いことであれば、残していくこと、そして、持続可能なライフスタイルを継承していくことかもしれない。
100年続く企業が、残っていける原動力は何でしょうか?
そこには、人から人へ受け継ぐ力があるのかも知れません。
どうやって受け継いでいくのか、先人たちは論語のように書物を残してきました。しかし、書物だけでは伝わらないことがあります。企業であれば、社訓かもしれません。
時代の変化の中に、イノベーションは必要です。先人が起こすイノベーションと後生が起こすイノベーションとどちらがその時代に近いでしょうか?
後輩が先輩の業績を受け継ぐのでなく、むしろ、先輩が後輩の業績を後押しする。
それがイノベーションのDNAを受け継ぐことかもしれません。