医学部に「とんがった人材」か!?


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この記事で大学関係者の言として

これまでのように各科目で高得点を取る“優秀な学生”ではなく、特定の分野に偏っていても卓抜した能力を発揮する「とんがった人材」(大学関係者)。

と書いてありました。

 

■医学部

医学基礎研究と医師要請の2面性も持っています。臨床を知ることで研究に役に立つこともありますが、一方で社会的ニーズとして、医師を養成する面も持っています。医師に「とんがった人材」は必要かどうかは皆さんが判断するとしても、個人的には、医師には医学の知識と人間性が必要かなと思っています。私自身、できているとは思いませんが、医師としての仕事は23年もたつと、ある程度はしていると思います。その時に、医学的知識は必要ですが、とがった才能は必要ないような気がしています。

 

医学部では、臨床として医師を目指す学生が多いのですが、基礎研究をする学生もいます。医学部の授業は、病院実習もありますので、基本的な姿勢はやはり、医師国家試験を通って、医師になる人が多いのではないかと思います。

 

アメリカで医師になるのに、medical schoolという日本での大学院のようなものを卒業します。つまり、医学部以外に大学を卒業した学生が医師になります。その意味では、幅広い物の考え方ができるのではないかと思います。

 

私は、逆に、医師になってから、様々な業界を知ることができました。こうしてAll Aboutで記事を書かせていただいていると、様々なメーカーの方、広告関係の方、マスコミの方、出版社の方と話をすることが増えました。こうした体験が医師に必要と思う時もあります。また、様々な資格の勉強をすることで、他業種の状態が判ってきました。これも、それなりに意味がありました。

というにも、患者さんの背景は様々です。

医師には、人間観察する能力が必要です。英語の能力については、日本で、例えば、無医村で医療を志すのであれば、英語の能力は要りませんが、国際医療をする場合には英語の能力は必要です。

医療の場合、患者さんから問診するにしても、ある程度は、バランスが取れている方が大切かもしれません。

英語の能力は必要ですが、医学部の英語のずば抜けた才能は、私には英語の能力が無いので、妬みかもしれませんが、必要なのかなと正直に思ってしまいました。

 

■特色

人の心が読める才能、会話力のある人、人の気持ちが非常によく判る人、推理力が素晴らしい人、観察力がすごい人、記憶力とその応用ができる人、どれも客観的な指標がないので、判断できないのですが、このような特色があれば、医学部卒業して医師になると素晴らしいかもしれません。

 

人ですから、人それぞれです。医師になって満23年になります。まだまだ、下問を恥じずという気持ちで、まだまだ、学問だけでなく、社会から学ぶことが多いです。

大学だけでは、医師は育ちません。

その意味では、今の大学入試は、ある一定の学力を見る意味では、必要でしょうし、人は大学に入ってから変わる人もいます。

大学に入る前にとがった特色にとらわれ過ぎない方がいいかもしれません。

 

「とがった人材」が何を意味するのか、分かりにくい所です。

私は、一芸秀でたと理解しましたが、皆さんはどうでしょうか?