「酸っぱいぶどう」を捕ったら、「おいしいぶどう」だった

■浮気されても仕方ない!?女子から同情されない男の発言

http://news.livedoor.com/article/detail/9792611/

 

この記事では、10~20代の独身女性500名に聞いたアンケートをもとに、「浮気されても仕方ない、女子から同情されない男の発言」をまとめています。例えば、「釣った魚に餌はやらないタイプ」と公言したり、「男はいいけど女の浮気は許せない」と差別したり、「ビッチだった」と元カノを侮辱したりする男性がいる

 

■君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず

中国の春秋・戦国時代で、燕の国の将軍「楽毅」が、斉という国を攻めていて、斉は滅亡する直前に、燕の王が楽毅がなかなか斉を攻め落とさないのは、謀反の疑いがあるという讒言を信じて、将軍交代を命じました。優秀な楽毅は、燕に帰国すれば殺されると思い、趙という国に亡命しました。燕の王は、楽毅が趙と組んで燕を攻めるのではないかと心配して、楽毅に讒言を信じた言い訳を手紙で送った返事にあったのが、「君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず」という言葉です。君子は交際を絶った後でも決して相手の悪口を言わないという意味で、これを聞いた燕の王は安心したと言われています。

なかなかできることではないし、すべてこのようにできるわけではありませんが、こうありたいものです。

 

■「浮気されても仕方ない、女子から同情されない男の発言」の心理

基本的には、心の防衛反応の結果として出てくる発言になります

  • 相手を悪く言って、自分を正当化する
  • 自分が劣っていることで、自分を慰める

の2つの反応が考えられます。 心の反応を表に出すか、出さないか、または、防衛反応をうまく別の方向に持っていけるかどうかで変わってくるのかもしれません。

しかし、失恋の痛手は、防衛反応が過剰に出やすいです。というのも、恋愛感情には、理論的に説明できない部分が多く、人間の基本的な欲とも関係してきます。

 

孟子に「往く者は追わず、来たる者は拒まず」

こだわりのない自由な人間関係を現しています。なかなかこの境地に達するのは難しいかもしれません。特に、恋愛になると、1人でできるものでないので、往く者を追いかけてしまいます。さらにこれを時間の中で、考えていくと、過去を引くづらず、未来に期待するということかもしれません(孟子の言葉をかなり拡大的に考えていますが)。

 

イソップ物語に、「酸っぱいぶどう」の話があります。狐が、手に届かないぶどうは酸っぱいから取っても仕方ないというコメントを残す話で、負け惜しみと同じ意味で言われます。

心の防御反応の1つではありますが、できれば、言い訳でなく、前向きに考えていきたいものです。

自分ができていると思いませんが、過去は過去と割り切り、未来に向かって今日を生きることかもしれません。

過去の失敗は失敗として考えて、失敗の無い人生はありません。