隗(かい)より始めよ

中国の戦国時代に、燕という国がありました。隣に斉という大国があり、この大国の力に押されていました。燕の王は、郭隗(かくかい)に賢者を集める方法を尋ねました。郭隗は、まずは私を厚遇してくださいと言い、私のようなあまり優秀でないものでも優遇されると知ると、優秀な人が集まってきますと。

その言葉通りすると、斉という国をほとんど無くなるぐらいまでに戦いに勝った楽毅と呼ばれる優秀な人が燕に来ることができました。

このことから、まずは身近なことから始めよということから、転じて、まずは自分から始めよという意味になっています。

 

自分が言い出したことをまずは自ら実行に移すことで、人への行動を促すことができます。

 

いくら立派なことを言っていても、自らの行動を常に照らし合わせて、自分の言に背かぬような行動をしたいものです。有言実行は難しいものの、手本を示すことも大切です。

 

この中国戦国時代、王に仕えた優秀な人材も、王が変わると、変わってしまうために、なかなか強い国が現れませんでした。戦国時代を統一した秦は、商鞅の新法を採用し、王が変わったときに、商鞅は処刑されましたが、新法だけが残っていき、強国になりました。継続、持続可能なビジネススタイルは難しいものです。

 

 

士は己を知る者の為に死す

自分の真価を認めてくれる人に対しては、その人のために尽力できると意味です。

 

自分が思っているより、上の評価が低いことがあります。それは、上の器量がないのか、実際に自分の評価が低いのかどちらかです。

 

諸葛亮孔明も、水鏡先生に、臥龍と称され、その頃、不運の英雄として名を成していた劉備玄徳の軍師に迎えられて、その才能を発揮することができました。

 

豊臣秀吉が天下を取れたのは、黒田官兵衛を軍師として、その意見を聞いていたからです。

 

暗愚なトップは、井の中の蛙大海を知らなく、人の意見について聴取せず、後になってバタバタします。そして、非常に判断がぶれます。そのため、現場は混乱を招きます。

 

今回、いろいろと思うところがあって、トップの力量が重要だと実感しました。そして、人は自分の限界を知り、自分のできないことを補う人材、そして、諫言が耳に痛くても聞き入れる裁量をもつトップがいかに少ないことか。諸葛孔明が晩年、劉禅の補佐でなければ、もう少し才能を発揮できていたと言われています。

 

己を知る者がいません。なかなか自分の才を活かせることができません。

 

とはいえ、自分の才はオンリーワンですが、知識の幅を広げようと思っています。

 

 

井の中の蛙大海を知らず

井の中の蛙大海を知らずという諺を知っているでしょうか?

荘子」から出た言葉で、自分の住んでいる世界がすべてであって、他の広い世界を知らずに、狭い了見を持っていることを言います。同じような言葉に、「夜郎自大」という言葉もあります。

 

人はつい、自分の周りのことばかりにとらわれてしまい、大局を見失いがちです。それが組織のトップであれば、その組織の崩壊を招きます。

 

残念ながら、思い込みをしない人はいません。

 

蛙がいたるところにいます。

 

つまり、この諺を知っていることが大切です。井の中の蛙は大海を知らないものなんだ。だから、大海を少し知りたいと思う。

 

大海を知らない殿様蛙には、困ったものです。周りが見えない殿様が守る城は、簡単に落城します。

根拠のない自信は、行動力になる一方、道を誤れば、損害も大きい。

 

やはり、己の実力を知り、常に精進し、大海への出ていく蛙であるべきなんでしょう。

 

いかん!更新できていない

FacebookもBlogも更新できていない状況に陥ってしまった。

 

診療もさることながら、講演、学会発表などの準備、論文作成などに時間が取られてしまった感は否めない。とはいえ、書くネタがないともいえる。

 

この世の中に起こっていることについて、自分なりを意見を出したとして、恐らく、共感を期待して出していると思う。でも、共感されるかどうか、人はそれぞれ考え方が異なる…。

 

小さな意見が大きくなるかもしれないので、それで発信し続けることも大切だと思うが…。

 

でも…何も変わらない。ニュースの時事ネタに思うことがあって、自分の意見を言って、良い方向に変わればよいが、逆の方向に行くこともある。

 

つい、勢いで書いて、後で読み返すと、だんだん小さくなって、発信するまでもないかと思えてしまう。

 

歳をとると、モチベーションを維持するのが大変になってきたのかもしれない。

 

バーンアウト(Burn out)してしまっているのか、見通せない暗闇にいるのか…。

 

All About記事も増えていない…。同じようなサイトが出て、同じような記事が出る中で、読まれる記事のネタを考えているが、思いつかない…

 

…ばかりだ…。

これって、スランプ?

今年、本を出したけど、次のネタがない…。

 

結局、あまり更新していないので、言い訳みたいだ…。

じんましんに困っていませんか?

医薬経済社から「咳事典」から7年ぶり、一般向けの本としては、「アトピーを正しく知って治す新常識」(講談社)から5年半ぶり、医学書「小児アレルギー疾患診療ハンドブック」(中外医学社)から2年ぶりに、新刊書を出すことになりました。構想から既に数年経ちましたが、やっと出版の運びになりました。

 

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その書籍は

「じんましんの真常識」(医学経済社) です。

 

じんましんについて、その原因などを詳しく書いています。ぜひともご参考にしてください。

 

今、思い直すと、最初の書籍「アトピー治療の常識・非常識」から8年経ちました。しかし、この「アトピー治療の常識・非常識」での内容は、まだまだ、十分通用します。最近、見直しましたが、書き直す所は少ないです。

ロングテールな内容です。

 

この次はあるのでしょうか?

とはいえ、ニーズがあっての書籍ですから何がいいのか?

小説は、時間のなさで挫折しました。エッセーも難しいし、誰も読まないでしょうし…。

 

 

 

 

 

医師国家試験後に研修医

研修医ですと、今日から仕事という人も多かったのではないでしょうか?

 

私の頃は医師国家試験が3月でしたので、働き始めは6月1日でしたが、今は、2月に医師国家試験があるので、4月~仕事が始めることができます。

 

2017年の医師国家試験の合格率はよくなかったようです。

 

自分の頃の大学での研修医時代は、良い思い出はありませんでした。給与は少なく、朝から深夜まで働いて、帰ると呼ばれたり、帰ることもない日もありました。バイト先で寝れる感じで、よく過労死せずに生きていてよかったと思っています(苦笑)。

 

その頃、勉強になったかと言えば…。

 

むしろ、市中病院で臨床医としていろいろと経験した気がします。さらに論文、実験などの考え方は学生時代に行っていたウイルス研究所、その時に、短期間ながら米国NIHで海外の実験室に行けたのが良い経験でした(私費でしたが)。大学院では、指導教官のご尽力で学位を取ることができました。

 

大学院を得て、再び市中病院で診療するようになり、その診療の傍ら、臨床研究や論文を書いてきました。

 

研修医時代は、臨床に大変だと思いますが、私の頃よりは時間がまだ優遇されています。ぜひとも論文の1つぐらい書いて欲しいです。

 

そんな論文を書く指導をできたらと思って、病院に臨床研究センターができました。不幸して、研修医が今年はいないのですが、来年にはぜひ、病院に来てほしいものです。

起業の難しさ

誰もが一度は思うかもしれない、一国一城の主。

 

しかし、起業はそう簡単ではない。起業して成功している人を見ているかもしれない。しかし、その成功の陰には多くの起業の失敗が隠れていることがある。

 

起業で成功した人の話を聞いても、同じようにできるとは限らない。やはり、タイミングであったり、状況であったり、多くの因子が関わってくる。

 

うまくビジネスが成り立てばよいが、軌道に乗るまでには時間がかかることもある。ビジネスではなく、したいことをしたいので、起業したということもあるかもしれない。

 

何をするにもやはりついて回るのでは、資金である。

最初は、投資することになる。投資資金をどう集めるのか?融資を受けるのか?融資を受けた時の返済計画は?綿密な市場調査をしたとしても、実際にしてみないと解らないことが多い。

 

投資すれば、回収しないとマイナスになってしまう。

 

技術的な起業では、設備投資は少ないと言えるが、安定した状況になるかどうかニーズによると言える。

 

起業のスタートを小さくし、状況に応じて変化させて大きくしていく。そして、あまり大きし過ぎないことが大事かもしれない。それと何より、起業には健康であることが大切です。投資を回収できるのに数年かかりますから…。

 

継続可能な企業をするには、後継者のことも考える必要があります。一代で終わる企業も1つの方法かもしれませんが…。

 

そう考えるとなかなか起業できないかもしれない。

 

やはり、風を読む力、そして、幸福の女神は前髪しかないと言われています。幸福の女神は通り過ぎるとつかむことができません。

 

チャンスと思うとしっかりとつかまないといけないということです。起業の風もチャンスも今は見えていませんが…。

 

自分の今の状況はピンチばかりです。

チャンスがピンチになっていたりして、今はちょっと大変です。

 

何とかピンチをチャンスに変えたいものです。起業はピンチになるのかチャンスになるのか。