じんましんに困っていませんか?

医薬経済社から「咳事典」から7年ぶり、一般向けの本としては、「アトピーを正しく知って治す新常識」(講談社)から5年半ぶり、医学書「小児アレルギー疾患診療ハンドブック」(中外医学社)から2年ぶりに、新刊書を出すことになりました。構想から既に数年経ちましたが、やっと出版の運びになりました。

 

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その書籍は

「じんましんの真常識」(医学経済社) です。

 

じんましんについて、その原因などを詳しく書いています。ぜひともご参考にしてください。

 

今、思い直すと、最初の書籍「アトピー治療の常識・非常識」から8年経ちました。しかし、この「アトピー治療の常識・非常識」での内容は、まだまだ、十分通用します。最近、見直しましたが、書き直す所は少ないです。

ロングテールな内容です。

 

この次はあるのでしょうか?

とはいえ、ニーズがあっての書籍ですから何がいいのか?

小説は、時間のなさで挫折しました。エッセーも難しいし、誰も読まないでしょうし…。

 

 

 

 

 

医師国家試験後に研修医

研修医ですと、今日から仕事という人も多かったのではないでしょうか?

 

私の頃は医師国家試験が3月でしたので、働き始めは6月1日でしたが、今は、2月に医師国家試験があるので、4月~仕事が始めることができます。

 

2017年の医師国家試験の合格率はよくなかったようです。

 

自分の頃の大学での研修医時代は、良い思い出はありませんでした。給与は少なく、朝から深夜まで働いて、帰ると呼ばれたり、帰ることもない日もありました。バイト先で寝れる感じで、よく過労死せずに生きていてよかったと思っています(苦笑)。

 

その頃、勉強になったかと言えば…。

 

むしろ、市中病院で臨床医としていろいろと経験した気がします。さらに論文、実験などの考え方は学生時代に行っていたウイルス研究所、その時に、短期間ながら米国NIHで海外の実験室に行けたのが良い経験でした(私費でしたが)。大学院では、指導教官のご尽力で学位を取ることができました。

 

大学院を得て、再び市中病院で診療するようになり、その診療の傍ら、臨床研究や論文を書いてきました。

 

研修医時代は、臨床に大変だと思いますが、私の頃よりは時間がまだ優遇されています。ぜひとも論文の1つぐらい書いて欲しいです。

 

そんな論文を書く指導をできたらと思って、病院に臨床研究センターができました。不幸して、研修医が今年はいないのですが、来年にはぜひ、病院に来てほしいものです。

起業の難しさ

誰もが一度は思うかもしれない、一国一城の主。

 

しかし、起業はそう簡単ではない。起業して成功している人を見ているかもしれない。しかし、その成功の陰には多くの起業の失敗が隠れていることがある。

 

起業で成功した人の話を聞いても、同じようにできるとは限らない。やはり、タイミングであったり、状況であったり、多くの因子が関わってくる。

 

うまくビジネスが成り立てばよいが、軌道に乗るまでには時間がかかることもある。ビジネスではなく、したいことをしたいので、起業したということもあるかもしれない。

 

何をするにもやはりついて回るのでは、資金である。

最初は、投資することになる。投資資金をどう集めるのか?融資を受けるのか?融資を受けた時の返済計画は?綿密な市場調査をしたとしても、実際にしてみないと解らないことが多い。

 

投資すれば、回収しないとマイナスになってしまう。

 

技術的な起業では、設備投資は少ないと言えるが、安定した状況になるかどうかニーズによると言える。

 

起業のスタートを小さくし、状況に応じて変化させて大きくしていく。そして、あまり大きし過ぎないことが大事かもしれない。それと何より、起業には健康であることが大切です。投資を回収できるのに数年かかりますから…。

 

継続可能な企業をするには、後継者のことも考える必要があります。一代で終わる企業も1つの方法かもしれませんが…。

 

そう考えるとなかなか起業できないかもしれない。

 

やはり、風を読む力、そして、幸福の女神は前髪しかないと言われています。幸福の女神は通り過ぎるとつかむことができません。

 

チャンスと思うとしっかりとつかまないといけないということです。起業の風もチャンスも今は見えていませんが…。

 

自分の今の状況はピンチばかりです。

チャンスがピンチになっていたりして、今はちょっと大変です。

 

何とかピンチをチャンスに変えたいものです。起業はピンチになるのかチャンスになるのか。

 

他山の石(他山の医師)

この世の中に、他山の石がいっぱいあります。組織と呼ばれる中にも。

 

他山の石とは「よその山から出た粗悪な石でも、それを砥石に利用すれば自分の玉を磨くのに役立つ」という意味です。

 

玉石混交のこの世には、自分は玉でしょうか?石でしょうか?

 

玉になるためにまずは学ぶことです。学ぶことで、若い頃は角が立っていたが、だんだん丸くなっていくように。

 

ここで大切なのは、素材が玉か粗悪な石なのかです。

 

人も心次第では、玉にも粗悪な石にもなります。

 

どうしたら、玉になれるのでしょうか?

 

それは自分自身をしっかりと分析することです。良い所も悪い所も

 

なぜなら、自分を知らない限り、どう変えて良いか判らないためです。

 

医師は、意外と他山の医師かもしれません。良い所を学び、悪い所を修正していく。

 

医学以外を学ぶことで、玉に近づけるのではないかと思っています。医学は病気を知り、医学以外で人を知るのです。

桃李言わざれども下自ずから蹊を成す

 この諺は、司馬遷史記の李将軍伝にある「桃李不言下自成蹊」から来ております。

 

桃(モモ)や李(スモモ)は何も言葉を出していないが、美しい花が咲き、美味しい実が実ることから、その魅力にひかれて多くの人々が集まってきて、おのずと、その桃や李の木の下に自然と道ができることを言います。

道ができることで、さらに人が集まってきます。

 

例えると、魅力的な職場では自ら宣伝しなくても、多くの人材が集まると言えます。

 

美しい花は、見ればわかりますが、実はどうでしょう?

 

実が美味しいかどうかは食べてみないと判らないかもしれません。

しかし、実際に食べた人が、自ら宣伝しなくても、評判を広げてくれるわけです。

 

名実ともに評判が良ければ、辺鄙なところででも人が集まってきます。

 

自然に桃李(とうり)になることができればよいのですが、なかなか難しい時には、良い土壌や水、肥料で桃李を育てることも可能です。

 

仕事でいれば、環境と教育が大事になってきます。

 

桃李を育てるだけでなく、自ら桃李になることも可能です。そのためには努力も意識改革も必要かもしれません。

 

 

あなたならどっちを選ぶ?

A君、B君が同じ面積、米を栽培する農作業を仕事をしています。

 

C君は、仕事もせず、ぶらぶらしていますが、仁義に厚い人です。

 

ある日、A君が、まず、田植えをしていました。1人の力は無理で、苦労している所にC君が通りかかり、手伝うことになりました。

 

仕事が終わって、A君が一言

「手伝ってくれてありがとう。前に手伝ってくれた人はもっとしてくれたけど、C君は普段、暇そうにしているから、頼りなかったけど、また手伝ってね」

 

翌日、B君も田植えをしていました。やはり、B君も苦労していました。C君はまた、手伝うことにしました。

 

仕事が終わって、B君が一言

「手伝ってくれてありがとう。C君が手伝ってくれて、本当に助かったよ。また手伝ってね」

 

さて、収穫の時期に来ました。

A君もB君も、一人では大変なので、手伝ってくれる人を募集しました。

 

C君も仕事をしないといけないと思っていました。

 

A君とB君

 

Q1.C君はどちらの募集に応じるでしょうか?

 

Q2.どちらの田んぼが大きくなっていくでしょうか?

 

あなたの心の中に答えはあります。

 

大きくなった田んぼは、引き継がれていく。これが教育していくことかもしれません。

 

 

受け継ぐ

前回を話題にしましたが、多くの弟子を輩出した孔子の著書「論語」に、「五十にして天命を知る」とあります。

 

孔子自身は74歳で亡くなりましたが、当時(紀元前)にしては長寿でした。

 

50歳は、一世代30年とし、成年を20歳とすれば、丁度、子に受け継ぐことを意識する年齢かも知れない。

 

子は、実子だけでなく、社会の子どもたちであり、次世代へ引き継ぐことを考えないといけないのかもしれない。

 

仮に、現在の平均寿命まで生きたとして、80歳。

 

50歳は、既に、マラソンでいえば、折り返し点を過ぎてしまった。

今までは、自分ができることを増やしてくればよかったかもしれない。

 

これから、自分のしたことで良いことであれば、残していくこと、そして、持続可能なライフスタイルを継承していくことかもしれない。

 

100年続く企業が、残っていける原動力は何でしょうか?

 

そこには、人から人へ受け継ぐ力があるのかも知れません。

 

どうやって受け継いでいくのか、先人たちは論語のように書物を残してきました。しかし、書物だけでは伝わらないことがあります。企業であれば、社訓かもしれません。

 

時代の変化の中に、イノベーションは必要です。先人が起こすイノベーションと後生が起こすイノベーションとどちらがその時代に近いでしょうか?

 

後輩が先輩の業績を受け継ぐのでなく、むしろ、先輩が後輩の業績を後押しする。

 

それがイノベーションのDNAを受け継ぐことかもしれません。